多くの組織が、採用活動だけではケイパビリティの課題を解決できないことに気づき始めています。
多くの場合、本当の課題は単に新しい人材を見つけることではなく、重要なスキルが社内のどこに既にあるかを特定し、人材を効果的に配置し、変化し続けるビジネス環境に合わせて業務を再設計することこそが求められています。
特に日本において企業は、人口減少、労働力不足、ケイパビリティの刷新という複数の課題に同時に直面しながら、長期的な雇用の継続性も維持しなければなりません。こうした複合的なプレッシャーにより、組織は業務の構造、人材の育成方法、そしてケイパビリティを長期的に維持する仕組みそのものを再考せざるを得なくなっています。
だからこそ、現在の人材戦略は、組織構造、AIの導入、人材の流動性、そして能力開発とより密接に結びつくようになっているのです。
World Economic Forum による調査レポート The Chief People Outlookには、地政学的・経済的な情勢が人事の意思決定にいかに強い影響を与えているかが鮮明に示されています。
ビザの発給制限、人口動態のプレッシャー、サイバーセキュリティへの懸念、そして労働法制の変化は、あらゆる市場の人材計画に直接的な影響を及ぼしています。そのため、多国籍企業における人材戦略には、これまで以上に高度な地域間連携と、柔軟なオペレーションが不可欠となっています。
なかでも、各組織が今後1年間で特に注力している取り組みとして、以下の4点が挙げられます。
➡️ 組織構造と職務設計を見直し、俊敏性と人材配置の整合性を向上させる
➡️ 正社員だけに限定せず、フリーランサーを含む人材獲得の選択肢を拡大する
➡️ 外部採用のみに依存するのではなく、社内の能力ギャップを埋めるために、スキルアップおよびリスキルプログラムを拡充する
➡️ テクノロジーの導入に伴い、ワークフローの再設計や役割の再定義を行い、AIやプロセス自動化の業務への導入を支援する
これらは人事部門による単なる個別のアプローチではなく、企業の事業継続性、オペレーショナル・レジリエンス、長期的な競争力に直結する重要な経営戦略なのです。
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