CASE
日本シイエムケイ株式会社 [電気機器] プロジェクト期間:2ヶ月
第三者の視点と現地に入り込むアセスメントで、積み重なった組織課題を明らかに。
OVERVIEW
海外現地法人は日本本社から実態が見えにくく、目の前で発生する問題への対応を重ねるうちに、その背景にある組織・人事上の本質的な課題が見過ごされてしまうことがあります。
日本シイエムケイ株式会社様のタイ法人では、設立から約20年が経過する中、ガバナンスや生産管理・社内コミュニケーションといったさまざまな課題が表面化していました。
弊社は約2ヶ月にわたる組織人材アセスメントを実施し、現地の実態や人事制度上の課題を可視化。その後の人事制度刷新につながる土台づくりをご支援しました。
中阿地 渉 人事部 部長
犬塚 健 人事部 人事企画課 課長
平賀富大 人事部 エキスパート
松井佑太 人事部 人事企画課
南 知宏 TMHR Advisory & Coaching合同会社 CEO
CHAPTER 01
眼前の問題に対処する状況から脱し、根本的な組織制度の見直しを開始。
今回、タイ法人で組織人材アセスメントを実施された背景について教えてください。
中阿地氏
当社のタイ法人は設立からおよそ20年が経過しましたが、細かな仕組みが十分に整備されていないことに課題を感じていました。現場では、生産管理の問題や上司と部下のコミュニケーション不足といったさまざまな問題が表面化していたのです。
これまでは問題が明らかになるたびに個別で対処してきましたが、「なぜこうしたことが起きるのか」をひも解くと、工場設立当初から仕組みそのものを大きく見直してこなかったことに原因があるのではないかと考えました。
そこで、改めて組織の仕組みを構築し、ガバナンスの強化につなげる必要があると判断しました。
自社でアセスメントを行うのではなく、外部へ依頼した理由は何でしょうか。
中阿地氏
一番の理由は、スピード感の違いです。もちろん、自分たちでゼロから議論し、仕組みを作ることにも意味はあります。ただ、当時のタイ法人には解決すべき問題が山積しており、少しでも早くより良い仕組みを作る必要がありました。
そのため、専門家の力を借り、スピーディーにアセスメントを進めることを選びました。
パートナーとして弊社を選んでいただいた決め手を教えてください。
中阿地氏
人柄とコミュニケーションの取りやすさが決め手でした。人事制度を見直すといった、組織の根幹に関わるプロジェクトでは、何度もミーティングを行い細かなやり取りを積み重ねる必要があります。
その中で、お互いが考えていることや伝えたいことをきちんと理解し合える関係性は、プロジェクトの成功において非常に重要です。TMHRさんは説明が非常に分かりやすく、コミュニケーションを取りやすいと感じたため、この方たちならば一緒に仕事を進められそうだと思い依頼しました。
CHAPTER 02
制度変更の先にある未来を、現場が理解できる状態にすることが重要。
組織人事アセスメントを進める中で、難しいと感じた部分について教えてください。
平賀氏
特に難しかったのは、「アセスメントを踏まえた上で、人事制度を中心とした様々な仕組みを変えることで、タイ法人がどう変わるのか」を現場の社員に理解してもらうことです。
私たちは人事部門ですので、例えば等級を変えれば何が変わるのか、評価制度を変えれば何ができるようになるのかをある程度イメージできます。しかし、現場で働く社員から見れば、例えば人事制度が変わると聞いても「それが自分たちの仕事や組織にとって、どのような意味を持つのか」までは、すぐには見えません。
そのため、仕組みだけを説明するのではなく、その先で会社や働き方がどのように変わるのかまで伝えていく必要があると感じました。
組織人事アセスメントによって課題を可視化することは重要ですが、その結果を経営層や人事だけで理解して終わらせず、現場にも「なぜ変えるのか」を理解してもらうことが、その後の制度改革を進めるうえで非常に重要だと思いました。
CHAPTER 03
客観的なデータと第三者の立場からの助言が、タイ拠点の制度改革を前に進めた。
今回の弊社の支援について、どのように評価していますか?
松井氏
TMHRさんが外部の専門家として、「なぜ人事制度を変える必要があるのか」を社員にも分かりやすく整理し、説明してくれたことは非常に助かりました。
今回のプロジェクトでは、アセスメント後にタイ法人の設立以来長く根付いてきた人事制度に踏み込み、複雑化していた等級やポジションを整理していく必要がありました。私自身、プロジェクトに携わる中で、「この改革は社内の力だけでは難しかったかもしれない」と感じています。
社員が馴染んだ仕組みを変えるとなると、どうしても現場の社員から感情的な反応が出ることがあります。私たち日本本社の人事が説明するのみでは、議論が平行線になってしまう場面もありました。
そのような時にもTMHRさんが間に入って、客観的な立場からデータを交えつつ説明してくださり、現地の社員や日本人の赴任者も含めて変革への理解を促しながら、スピード感を持って活動を進めることができました。
今回の取り組みは、TMHRさんの支援なしでは達成が難しかったと感じています。
CHAPTER 04
社内だけでは見えない課題を、外部の視点から捉え直すことが改革の第一歩。
海外現地法人の実態が見えにくい、もしくは制度改革が進みづらいと感じている企業の皆さんへ向けて、アドバイスをお願いします。
犬塚氏
今回のTMHRさんの支援では、自分たちだけでは見えにくくなっていた部分を、外部の視点から見てもらえたことに大きな価値があったと思います。
会社に長くいると、社内の仕組みや考え方に違和感を持つのは難しいです。社内だけで課題を探そうにも、そもそも課題として認識できない場合も多いと思います。今回、TMHRさんに入っていただいたことで、タイ法人を客観的に見てもらうことができました。
ただ忘れてはならないのは、外部の専門家にすべてお任せするのではなく、外部から見た自社の課題や変えるべき部分を受けて、自分たちでもう一度それらを分析することです。外部からの視点や指摘によって気づいた課題をしっかりと見つめ、「これから何を変えるべきなのか」を考えることが必要だと思います。
今回のアセスメントを通じて、社内だけでは見えなかった課題を客観的に捉え直す機会を得られ、南さんに依頼して本当に良かったと感じています。自社の海外拠点の課題が見えずに困っている方は、外部の視点を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。
