
先月、私は『グローバル企業のための新日本型人材マネジメントのすすめ』を上梓しました。
実はこの著書は、1年半前から準備を進めていたものです。
なぜこの著書を始めたのか?
歴史的に見ても、日本企業は世界でも最も優れたビジネス慣行を実践してきました。この成功に人事管理がどのような役割を果たしたのかを調べたいと思ったのです。
調査を進めるうちに分かってきたのは、今日、日本企業は世界的に用いられてきた経営戦略を採用する傾向にあるということです。ところが、時にそれらは短期的な成功には有益であっても、長期的な解決策を考える際には必ずしも適切ではない場合もあります。
日本における様々な人事管理戦略を評価し、その進化と有効性を明らかにするというのがこの本を書き始めた当初の構想でした。 私は過去100年間の動向を追うことで、日本式人事管理の歴史的背景を理解しようと試みました。 それにより、日本式人事管理の調査結果をグローバルな慣行と比較することができました。
この比較により、日本企業とグローバル企業、そしてそれらの戦略について、私は深く考えるようになりました。
読者の皆さまが、私の著書から洞察を深められ、人事管理やそれ以外のテーマについて議論が活発化することを願っています。